好きなことの話

好きなことの話をします

レベル3のセルフネイル

はじめに

 爪の形が悪い。子供の頃から爪と指を噛む癖があったためと思われる。

 が、ここ数年、セルフネイルの習慣ができて以来少しはましになってきた。「ふつう」の爪を0としハンドモデルを100とするなら、マイナス80だったのがマイナス20くらいにはなったと思う。かなりの進歩であり、誇りたい。

 とはいえ今でも以下のようなコンプレックスがある。

  • 爪が横長で、先端の白い部分の面積が広い

  • 爪のピンクの部分と白い部分の境界線(オレンジライン)がガタガタ

  • 表面に縦筋が入っている(加齢と言われるが、子供の頃からそうなので乾燥だと思う)

  • 爪全体が薄くて撓みやすい、割れやすい

  • 爪の先端の白い部分に半透明な部分と不透明な部分が混在しており汚い印象

  • 爪の側面が細く割れて指の肉の中に埋没しているところがあり、たまに痛む

  • 指の関節が目立つ

  • 指の毛穴が目立つ

  • ストレスを感じると指を噛んでしまうので一部の指の側面にタコがある

 また、結構不器用で、最初からネイルがうまく塗れたわけではなかった。どのくらい不器用かというと、高校の頃折り鶴を折っていたら友人に「お前の鶴なんでそんなかわいそうなの?」と言われたくらいである。

 そういう自分が塗り方で分かってきたことや、爪が上記のような状態のときどうすると見栄えが良くなるか、といった、低レベルな知見が溜まってきた。人様に誇れるようなものではなく、大半の人は「そんなん知ってるよ/想像つくよ」と思うようなことかもしれないが、「ネイル 初心者」「短爪 ネイル」で検索してブチギレている諸氏には、ひょっとしたら何かの役に立つかもしれない。

 そういうわけでこの記事はレベル3のセルフネイルである。誰かの何かの役に立てば嬉しいし、立たなくても「自分、がんばってきたな〜」と思う記録としたい。

 書くまでもないことだが念のため書いておく。爪はべつにきれいでなくてよい。爪がつやつやしていたり色がついていたりするとちょっと嬉しいだけで、他人に好印象を与えるためでも、身だしなみのためでもない(それならまず爪や指を噛むのをやめろという話だし)。

 きれいに塗れたら自分が嬉しくて、家族や友達に見てもらって、次の日にはもう欠けていて、それでおしまい。砂場に城を作っては壊すような趣味である。インスタグラムにあるような美しく凝った城でなくても、なんの役にも立たなくても、私の城だ。

うまく塗るコツ

サマリー

  • なるべく新しいマニキュアを使う。粘度が高くなってしまったものは潔く捨てる。またはうすめ液を使う。

     

  • なるべく「塗りやすい」と評判のものを使う。

     

  • 液を筆にたっぷりつけ、片面だけを扱いて反対の面のみに液がしっかりついている状態にする。これができないほど量が少なくなったら潔く捨てる。またはうすめ液を使う。

詳細

なるべく新しいマニキュアを使う

 開封してから時間が経つと、どうしても水分が飛んで粘度が高くなってしまう。開けたてと同じサラッとした状態の液を使うことでうまく塗りやすくなる。ここでいう「うまく」とは、塗りムラや表面のざらつきがない状態を指す。はみ出ることはここでは取り扱わない。はみ出た分は綿棒で拭き取れば良いからだ。

 サラッとした状態だと、多少のムラがあっても自然と表面が落ち着いてくれる。水彩絵の具を水で溶いた場合とそのまま使った場合、どちらが塗りやすいか想像してほしい。

 毎回蓋をしっかり閉め、閉めるネジのところにマニキュアが付着したらこまめに拭き取る、などの対応で劣化を遅くすることができる。しかし、私はいい加減な上ケチなので、うっかり粘度が高くなってしまうこと、そしてそれを捨てられずにズルズル使ってしまうことがある。するとクオリティが低くなり、悲しい気持ちになる。

 そうした場合、薄め液を使うという手もある。が、私はあまりやったことがない。面倒だから。

なるべく「塗りやすい」と評判のものを使う

 マニキュアそのものの粘度や筆の形状は製品によって異なる。最初からまあまあ濃い感じのテクスチャのものもあれば、水のようにサラッとしているものもある。筆の密度が少なすぎるものもあれば、塗りやすいようにカットされているものもある。

 高いからといって塗りやすいとは限らない。ご存知の通り化粧品というのはイメージ商売で、どこにコストをかけるかはメーカーやブランドの方針によるのである。初めは口コミ等を見て塗りやすいものを探そう。

 

液を筆にたっぷりつけ、片面だけを扱いて反対の面のみに液がしっかりついている状態にする。これができないほど量が少なくなったら潔く捨てる。

 急にノウハウっぽいことを言う。

  1. まず、液を筆にたっぷりつける。
  2. 筆は大抵平たい形をしている。片面だけを瓶の口でしごき、筆が露出するくらいにする。
  3. 反対の面から液がこぼれそうなくらいついていたら、少しだけ瓶の口に触れさせて調整する。筆の片面だけに・たっぷり・しかしこぼれ落ちない程度につける、ということが大事。
  4. この状態で爪を1枚塗る。たっぷりついている面を爪の根本につけ、爪の先までためらわずまっすぐに塗る。右半分左半分真ん中、の順で筆を動かし、最後の一回は多すぎた液を取るイメージ。なるべく34回以内に塗り切り、原則マニキュアを足さないほうがよい。もし爪を1枚塗り終わっても「3.」と同じくらいの見た目であればもう1枚塗っても良い。

 

 このように塗ると、塗りと塗りの間が自然とつながるのがわかるはずだ。そうならない(掠れる、表面がつながらないなど)場合は、液が少なすぎるか粘度が高まっている。新しいか・塗りやすいものか・筆へのつき方が正しいかを再度チェックしよう。逆にムラや液の溜まりができてしまった場合は、筆につける量が多すぎるかもしれない。

 

 よくある失敗例として、筆につく液の量が一定になっていないことがある。大抵の場合、瓶の中の液の量が少なくなっているためである。

 一般的なマニキュアの瓶の形状だと、液が減ってくると筆につかなくなる。蓋を閉めて瓶ごと振ると筆にたっぷりつけることができ、延命できる。それでもつかなくなったら薄め液を使うか、潔く諦めて新しいものを買うかしたほうがよい。

 

 ということで、うまく塗れるかどうかはマニキュア液の状態によるところが大きい。新しいか(粘度が低いか、液の量が適切か)は特に重要なので、「先週はうまくできたのに今週はできない……」と落ち込まなくてよい。

 私としては、だめになったものを捨てるのはやはり心に負担がかかるので、あんまり高いものはもう買いたくない。ukaとか2200円しますからね。2000円のもの捨てるの勇気いる。excel1000円くらい。500円以内でしかも近所のドラッグストアで買える、キャンメイクちふれ、ネイルホリックが中心になる。

 とはいえ高いネイルは色やコンセプトが凝っていて楽しいので、そのうちまた買ってしまうかもしれない。ネイルエスのラメぎっしりのやつとか欲しいよな。

マニキュアは爪の保護に役に立つか?

 子供の頃から爪を噛む癖があり、今も100%直ってはいない。そのせいか爪が非常に薄く、割れやすかった。

 マニキュアを塗る習慣ができて以降、爪の厚さはあきらかに改善した。クリアファイルくらいだったのが、炭酸用のペットボトルくらいにはなっている。

 また、以前はすぐ深爪になってしまっていたのが、伸ばせるようになってきた。それにともない爪の形も縦長になり、ピンクの面積も増えた。ビフォーアフター写真を撮っていなかったのが悔やまれるくらいだ。

 理由は以下だと思う。

・マニキュアはまずい。まずいものが口に触れるのは嫌なので爪を噛まなくなるため

・爪がきれいだと嬉しいので、爪を保護しようとという気持ちが出てくるため

・コストが頭をよぎる(お金を出し手間をかけて整えたものをすぐにだめにはしたくない)ので爪を保護しようという気持ちが出てくるため

・その延長線でネイルオイルを導入したため

・マニキュアが爪の厚さを補い、撓んで割れるのを防ぐため。特に表面の層だけ割れるのを防げる

 マニキュアの中には保湿を謳っているものもあり、それも良かったかもしれない。わからない。

 

 マニキュア自体が爪の保護にどれだけ役立っているかはわからない。上記はあくまで私の場合である。私のように成人しても爪噛みがやめられない人には効果があるかもしれない。ないかもしれない。

 ネイルオイルについては後述する。

塗りっぱなしにしたい

 一般的に、セルフでのマニキュアは27日くらいが寿命らしい。が、私の場合、2日持つことはまずない。夜寝る前に塗って、次の日お風呂に入ったら終了である。爪先を使わないように気をつけても、ベースコートトップコートを塗っても、頭を洗う時はシャンプーブラシを使っても、無理なもんは無理。どこかは欠ける。

 しかし、自分のテンションを上げ爪を保護するためだけに、毎晩毎晩毎晩毎晩爪を塗り直すなんてことが可能だろうか?否。欠けるとはいってもほとんどが残っているのにわざわざ落として塗り直す根性があるだろうか?否。欠けても欠けっぱなしで5日くらいは持たせたい!

 そうした場合に塗っているのが塗ってる感のないネイル。中でもおすすめはキャンメイクファンデーションカラーズである。

https://www.canmake.com/item/detail/111

 私のお気に入りは01ナチュラルピンク。「血色感をプラスするシアーなピンク」との売り文句どおり、まるでもともと血色がいい人の自爪かのような色になる。これがめっちゃいい。

 これなら塗ってる感もなく、かつ綺麗に見えて、かつ爪先が多少欠けても気にならないのである。本当にえらい。カラーネイルだとそうはいかない。ハードルを下げる意味でも初心者はまずこれを買うといいと思います。

(ここに塗りたての写真と数日後の写真を載せようと思ったがまだ撮ってません)

 他人の手元なんてそんなにまじまじ見ないでしょ、ということで、先端部が欠けたまま仕事とか行っている。友達と会うとか強くなりたい大事な用事の時とかは塗り直す。

 ちなみに、初めはuka color base coat zero2/0を使っていてとても良かったし2回くらいはリピしたのだが、なにぶん高くて……2200円。売り場も限られている)。でも高いだけあって本当に塗りやすいし匂いも気にならないので、一回くらい試してみるといいと思います。誰でも合う色だと思う。

 最近は母が買って色が合わなかったというキャンメイクファンデーションネイルズ04ペールピンクもよく塗っている。いわゆるオフィスネイルらしい色で、手がすごく綺麗に見える。私はオレンジライン(爪のピンクの部分と先端の白い部分の境界線)がガタガタで色も悪い、という部分が気になるので、そこが軽減されるのもよい。

爪の保護のためにやったこと・やらなかったこと

 「爪 伸ばす」「爪の形 改善」とかでググると必ずと言っていいほど「爪を使わない」というキーワードが出てくる。

 でも爪を使わないの……無理じゃない?ペットボトルのラベル取るのは? シール剥がすのは? 爪使わないで生活するの無理ですよ、すべてをやってくれる人がいるならともかく、こちとら庶民お嬢様なのですわ〜!

 そういうわけで何も気にしていない。代わりにそれなりにやったのは、保湿と爪切りである。

 ネイルオイル(私はマニキュアのような容器に入って筆で塗るやつが楽)を爪と指の間にたっぷり塗り、爪の側面に流れるままにしたあと、爪の側面〜生え際に擦り込む。デスクの横に置いておき、暇なweb打ち合わせ中とかムカつくことがあったときとか、一日に何回か塗る。

 爪って死んだ細胞のはずなので、どうしてこれが良いのかはよくわからない。しかし保湿していると明らかに調子がいいので、あまり考えずにやっている。爪と指の間の白っぽくくっついているところをハイポニキウムと呼び、そこを保湿してやることでピンクの部分が増える……らしいが……よくわからない。

 たぶんハンドクリームでもいいのだろうと思うのだが、良いハンドクリームに巡り会えておらずなかなか習慣づかない。肌もそうだが、保湿はとにかく高頻度・長期間やる必要がある(らしい)。

 また、爪の切り方も見直した。爪切りは爪が痛むので避け、爪やすりで長さを調節するとよいらしい。たしかに爪切りでばちんとやるたびに爪が撓んでるなとは思う。以前は爪がクリアファイルくらいの薄さだったので気にならなかった。

 といっても私は面倒なので2回に1回は爪切りで切ってしまう。どちらでやるにしても、まず横にまっすぐ長さを整え、左右の角を断ち落とす、スクエアオフという形を目指している。これが一番割れづらい……気がする。

 爪やすりは「魔法の爪けずり」を使っている。昔つづ井さんが良いと言ってたので買った。楽ちんだしゴミが飛ばなくてよいが、私のやり方がよくないのか、爪の薄い層が最後に残ってしまうのはどうしたらいいのかよくわからないまま。

https://matsumoto-kanagata.net/item/products/kiranaitsumekiri.html

その他、ギャラリー

 縦筋が目立つ感じに光っちゃうのでちゃんとベースコート塗った方がいい。ちふれネイルエナメル102


 キャンメイクカラフルネイルズN71ムラサキイモ、N29ミルクシロップ。爪楊枝でぐるぐる混ぜた。コツは多めに乗せること。マーブルは粘度が高くなってしまったものでも使いやすい。


 キャンメイクカラフルネイルズN71ムラサキイモ、ネイルホリックGD046、ネイルホリックマットトップコート。細いラインは、筆ではなく指を動かして塗ると良い。これをやると、爪先の塗りが多少欠けてもラインだけ塗り直せばいいので、3日くらいは持つ。
 N71はすごく気に入っていてよく使う。


 足の爪は派手な色の方がいい。


 excelネイルポリッシュNL06ドライフラワー。友達の結婚式のとき。