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好きなことの話

好きなことの話をします

村上春樹が好きな話

以下は私が「村上春樹が好きです」と言ったときの相手の反応一覧です。

・「えー、なんていうやつが好きなんですかー?」

・「やっぱノルウェイの森?」

・「私村上春樹嫌いなんですよね」

・「やれやれ(笑)」

・「……なんで?」

だいたいこのどれかに分類される。

上二つは主に普段本を読まない人から寄せられるのでまあいい。「おすすめどれ?」と聞かれることもまあまああるんだけど、その後「読んだよ〜」と言われることはまずない。でも「ハナレイ・ベイ」はほんとうにいいので読んでほしい。短編です。

さて下三つだが、私はこの反応に怒れない。ジョジョ好きの友人に「やれやれ(笑)」と言われたときは「お前承太郎さんdisってんの?」と問い詰めたが、それ以外はおおむね「ですよね」という反応を返す。

私は中学生のころに村上春樹作品と出会ったが、これが大学生の時に出会っていたのだったら、「やれやれ笑」と言っていただろうと容易に想像がつくからだ。好きだけど、なんで好きなのかな、と自問自答してしまう、そういう「好き」だ。

やれやれ。

そういう感情を抱いている作家はほかにも複数人いる。具体的に言うと、西尾維新舞城王太郎である。この三人に関しては、私は「ダメ男に引っかかった女の子の気持ち」を抱いていると言うと通りが良い。

「もう、なんでこんなやつ好きになっちゃったんだろ……」。これです。

ただ、最近はこの三人とも新刊を追いかけられていない。ダメ男から離れ、自立の道を進もうとしているのかもしれない。でも「淵の王」は買おうと思っているし、人類最強シリーズを読みたくてそわそわしている。村上春樹はそろそろ短編集とか出してほしい。そして「やっぱり……好き!」と思わせてほしい。「やっぱり……好き!」と言いたいがために何度でも恋人と喧嘩してしまう女の子のように、私は好きな作家のdisを見ては、「なんで好きになっちゃったんだろ……」とつぶやいている。disなんて読まずに、まっすぐ好きになればいいのにね。友達に恋愛相談すると、すぐ「別れなよ〜」って言われるの辛いくせにね。「でも、彼のいいところはわたししか知らないんだ……」ってお前、そんなわけないだろ、三人ともベストセラー作家だぞ。目を覚ませ。

ちなみに私を村上春樹関係で怒らせるには、村上春樹を真似た文体でなにか書けばよい。ツイッターとかによく村上春樹disのために村上春樹の真似をする人がいるのだが、6割くらいはまったく似ていない。disるならちゃんとdisれ。でなければハナレイ・ベイを読め。お願いします。

めくらやなぎと眠る女

めくらやなぎと眠る女