不毛の地で働いているため桜の捜索は難渋を極めた。昼休みごとに辺りを歩くものの、あるのは小さすぎる街路樹か汁なし担々麺屋ばかり。しかしようやく見つけたのである、ぺんぺん草も生えない荒地の奥、連なるビルの陰にひっそりと佇む桜の木を。花びらはま…
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